ジオエデュケーションと探る地球と自然の不思議

地球という星にすむ私たち,中でも地震や火山の噴火といった地球の活動に直接触れる機会の多い私たち日本人にとって,「地球を正しく知る」ことは重要で,かつ必要なことです.特に,東日本大震災を契機として,単なる防災・減減災の立場からだけでなく,自然災害から自分自身の命を守るというもっとも直接的で身近な問題として,「地球を正しく知る」という機運が今までになく高まりました.


教育現場においては,文部科学省の学習指導要領において,小・中学校の理科では学校周辺の地層の野外観察が必須とされ(文部科学省, 2008),高等学校理科の「地学」でも地層の野外観察が推奨される(文部科学省, 2009)など,初等・中等教育における野外観察授業の重要性は指摘されています.しかしながら,近年,野外観察授業の実施の機会は大幅に減少しているという報告があります.その背景には学校現場での準備実施のための時間や予算的措置の困難さに加え,小学校では「理科」,中・高等学校では野外観察の経験やスキルを持つ教員や「地学」を専門とする教員が毎年に減少している,などの事実があります.


このような背景のもと,「野外観察授業」を通して「地球を正しく知る」ことを目標に,地球科学を専門とする研究者,技術者,教員,大学院生が集まり,野外観察授業の実施をサポートする非営利団体 「ジオ×エデュケーション」を2012 年4 月に立ち上げました.地球科学系の学生や研究者,技術者,教員が主体となり,学校現場と連携し野外観察授業の具体的な実施方法や人材の提供を行う新たな取り組みとしてその活動の幅を広げています.


「地球を正しく知る」ことを身近なものに

地球科学の面白さを知る我々だからこそ伝えられる「面白さ」「大きさ」「奥深さ」があります.「地球を正しく知る」ことができるフィールドは,自分たちの身近な場所から少し足を伸ばしたところまでどこにでもあります.少しでも興味をもたれたら私たちに声をかけてください.私たちと一緒に地球の不思議を探してみませんか?